私は、あまり金を使う方ではないし、心配性なので貯金がないと不安になる。したがって、収入の多くは貯金に回る。毎年、一定程度は、貯金の残額が増えていく。
  また、幸いなことに、今のところ弁護士になってから、収入は、少しずつ増えている。
  しかし、毎年の貯金の増加額は、新人のころから一定である。毎年、本当に決まった金額だけ、貯金の残額が増えていく。貯金の増加額は、ソ連型で、きっちり一定のペースを保っている。収入が増えても、貯金の増加のペースは、決して増えていない。その理由は明らかで、毎年収入が増えるに伴って、支出も増えているからである。
  私の場合、収入が増えるにつれストレスも増えた。ストレスの量と収入の量は、明らかに正比例の関係にある。そして収入が増えるのに伴い、ストレスを解消するために使う金の量も、増える。
  具体的には、寿司でも食わんとやってられっか、という気分になって、寿司屋に行くことが増えてきた。新人のころなど、昼飯は、チョコチップスティックで済ませていたし、3か月に一回くらい、天下一品に行くのが贅沢だった。一回の食事に1万円も使うなど、絶対に考えられなかった。
  温泉に行くことも増えた。半年に一回くらい、たまに温泉でも行かんとやってられっか、という気になって、突発的に電車に乗って、温泉に行ったりする。
  大東洋に行くとか、整体とかに使う金も増えている。大体毎週金曜日には、首とか腰が痛んで仕事にならなくなる。よって結構なペースで整体に行ったり大東洋とかスーパー銭湯的なものに行ったりする。
  何より、大阪地裁に行くのに、以前は絶対歩いて行っていたのが、今は原則タクシーで行っている。新人のころは、大阪地裁に歩いていくだけの体力的精神的な余裕があったけど、現在はない。
  世の中うまいことできていて、収入が増えると、支出も増える仕組みになっている。私の知り合いの弁護士でも、客からぼったくってめちゃくちゃ稼ぎながら、新地であほみたいに金を使って、事務員に払う金がない、とかわけのわからないことを言っているのもいる。横領予備軍だと思う。自分が、クラブとか、ああいう店が嫌いでよかったと思う。
  もっとも、金を使ってしまうと、もっと稼がないと、という気になって仕事を頑張ろうという気になる。これはこれでいい循環なのかもしれない。
  しかし、売上億超えて貯金がないとか、どういう…