本日、司法試験の合格発表であったようである。司法試験合格された皆さん、まずは、おめでとうございます。ここで、自身の司法試験合格発表前後の体験を振り返ってみたいと思う。 私は、発表前の1週間程度、生きた心地がしなかった。絶対落ちていると思っていた。よって ...
カテゴリ:司法試験
法科大学院に行くべきか、いなか
法科大学院進学を考えている人向けに、法科大学院に進学すべきかという点について記事を書く。結論からいえば、法科大学院には進学すべきでないということになる。例え司法試験に合格したとしても、確実に、人生の歩が、普通の人より5年は遅れるからである。 あなたがロース ...
内閣官房法曹養成制度推進室検討結果とりまとめ案
多忙のため、更新ができませんでした。更新がないにもかかわらず、ブログを拝見してくれている人がいるのは、ありがたい。 政府の内閣官房法曹養成制度推進室が、検討結果とりまとめ案(以下、「取りまとめ案」という。)という形で、司法試験合格者につき最低でも ...
京都産業大学法科大学院募集停止
京都産業大学大学院法務研究科の学生募集停止の決定に寄せて ついに、というか、よく今までもったなという印象である。研究科長が、募集停止決定を受け色々書いているけど、正直何がいいたいのか分からない。負けたけど、無駄ではなかったみたいなことが書いてある。ここに ...
司法試験にあったロマン
上の期の先生になぜ、法曹を志したのか、と質問すると、単純に司法試験に受かりたかったと返事されることがある。また、少なくない割合で、大学受験で失敗したので、司法試験に受かろうと思った、という人がいる。それほど、過去の司法試験合格には、プレミアがついていた ...
何も変わっていない(法曹養成制度改革顧問会議第15回会議資料「法曹人口調査分析についての考え方」から)
引き続き、法曹養成制度改革顧問会議第15回会議資料について書く。 今回の会議の資料で、もっとも重要であると考えられるのが、以下の資料である。 法曹人口調査 分析についての考え方(たたき台)(以下、「たたき台」という)1 たたき台における法曹人口の決定方 ...
法曹養成制度改革顧問会議第15回会議資料について
法的措置に関する検討事項(案)というなかなかぶっそうな資料がアップされていた。 文部科学省は、定評のある法科大学院だけ残せばいい、他は、足手まといだから潰せ、という考えのよう。そこまでやってでも、法科大学院制度を維持したいらしい。 問題は、次の2点。 ...
ひまわり求人求職ナビにブラック法律事務所は含まれないのか
司法修習生の方は、公募に出している事務所だからブラック事務所ではない、と考える人がいるかもしれない。 結論から言うと、ひまわり求人休職ナビに求人情報を掲載している事務所の中にも、いわゆるブラック事務所は、含まれている。私は、むしろひまわり求人求職ナビ ...
法曹養成制度改革顧問会議第15回会議資料から見る弁護士の需要
裁判事件数調査関係資料非常に興味深い資料。少なくとも弁護士に対する訴訟事件の需要がここ10年で、ほとんど変化していないことを示す資料である。弁護士を増やせば弁護士に対する需要も増えるという増員派の主張は、破綻したことが裏付けられたことになる。まず、過払い ...
熊本大学法科大学院募集停止
熊本大法科大学院、募集停止へ 16年度で調整 (熊本日日新聞) 補助金6割に減らされたのが大きかった模様。公務員試験受験生の取り込みなどの対策も無駄に終わった様子。九州は、 久留米・鹿児島に続いて3校目か? ...
ソクラティスメソッドでマインドを作ると言う話
随想 テスティモニーから引用。 「ソクラティック・メソッドは度胸がつき、強い緊張感があるので、どんな場面でも、落ち着いて対処できるマインドを作ることができた。ロースクールは批判にさらされているが、その良さを伝え、より良くする仕組みを作っていくべきだ」( ...
法曹養成制度改革顧問会議第13回会議議事録についての感想
法曹養成制度改革顧問会議第13回会議議事録について、気になったことを書く。 今回は、法曹人口及び法曹需要に関する調査結果について紹介があったようである。その中で、中小企業が顧問料として弁護士に払ってもいい金額についての調査結果が月984万4000円であったという ...
非弁の行政書士センセイなどについてつらつらと書く
弁護士法第72条 「弁護士でない者は,報酬を得る目的で訴訟事件,非訟事件及び審査請求,異議申立て,再 審査請求等行政庁に対する不服申立事件その他一般の法律事件に関して鑑定,代理,仲裁若し くは和解その他の法律事務を取扱い,またはこれらの周旋をすることを業と ...
法曹養成制度改革顧問会議第14回議事録の感想
関連記事 法曹養成制度改革顧問会議第13回議事録の感想 第14回会議の内容がアップされていました。以下、気になったことを記す。 吉戒顧問は、法曹需要が減少することは、念頭に置いていないのだろうか。吉戒顧問が、将来的に法曹需要が減少しないということの根拠 ...
司法試験と大学受験等の比較②
関連記事 司法試験と大学受験等の比較 高校受験、大学受験では、いわゆる勉強しない人がおり、それが多数派であったと思う。一方で、司法試験受験生には、勉強しない人は、殆どいなかった。皆、一日10時間程度勉強するのが通常であった。旧司法試験時代には、一日10時 ...
司法試験を受け、合格するということ
1 かつて、私は、中坊公平弁護士の名前を朝日新聞でよく目にした。私の記憶によれば、確か中坊氏は、朝日新聞でコラムを書いていたと思う。また、私は、子供の頃に正義は勝つという、織田裕二が弁護士を演じるドラマがあった。同じく私が子供のころに興じた人生ゲームとい ...
司法試験予備校の問題点②
関連記事 司法試験予備校の問題点 司法試験予備校の問題点として、問題を作る人材が足りていないということがある。資格試験予備校は司法試験のみでなく、どの資格試験に関しても同じ問題を抱えているように思える。 大学受験に関していえば、本屋で、大量の参考書や問 ...
司法試験と精神的プレッシャー
関連記事 司法試験と大学受験等の比較② 司法試験を難しくしている一つの要因として、精神的なプレッシャーの大きさがある。 高校入試、大学入試のようないわゆる入学試験では、基本的に複数校の受験が可能である。従って、仮に第一志望の学校に落ちたとしても志望校に ...
弁護士の潜在的需要論について
1 弁護士は、潜在的な需要がある。これを顕在化させれば、弁護士を増員しても食べて行ける、という意見がある。以下、潜在的需要論という。2 潜在的需要論者の言う、弁護士に対する潜在的需要とは、具体的にどのようなものか分からない。しかし、弁護士として働く中で、 ...
続増員論について
増員論者の人が、増員論を語れば語るほど、法曹志願者は減っていく。増員論は、弁護士による自由競争と淘汰を前提としている。すなわち、長い時間と費用をかけて弁護士になったものの、年収300万円にもいかないような人が発生することを、よし、としている。 一方で ...