先日、大阪弁護士会職員の平均年収について⑤という記事を昨日アップした。すると、アップした次の日に、本ブログには普段の倍以上の読者の方に訪問していただいた。一定程度、興味を集める話題なのだろう。
  正直なところ、私は、会員の中でも弁護士会というものと相当距離を置いている方であると思う。派閥の集まりにも、委員会にもまったく行っていない。会務も、国選を年1、2回受けたり、法律相談に最低限入ったりすることで済ませている。当初は、LAC案件も請けていた。しかし、最近は、全く請けなくなった。
  私は、弁護士会の存在意義について実感しづらい立場にはある。実際私は、弁護士会の存在意義については、官庁による監督を受けないという意味での、消極的な意義しか、実感していない。
  そして、現在の大阪弁護士会の、暴力団のように、ことあるごとに上納金を取ろうとするシステムは、嫌である。金銭的な負担もそうだが、なぜ、そこまで大阪弁護士会に尽くさないといけないのか、と思ってしまう。
     一方で、私は、官庁に監督を受けるのは、非常にいやであるし、弁護士自治の意義については、極めて重要である、と考えている。私は、弁護士会の任意加入団体化を容認する立場には、立たない。
   しかし、弁護士自治が担保されるのであれば、ある程度、弁護士会の活動は、もう少しスリムであってよい、とも思う。
  私のような考えは、少数かもしれない。しかし今後、弁護士会の存在意義および弁護士自治の存否については、弁護士の間でも、マスコミの間でも、会員問題になっていくように思う。