1 本日と昨日にかけて、異常にアクセス数がアップしている。見て頂けるのはありがたいものの、アップの起因となった記事は批判されるような内容であるので、若干微妙な心境である。前の法テラスの記事は、どうやら一部で非常に批判されたようである。
2 弁護士にとって、潜在的需要をいかに掘り起こしていくか、というテーマについて書いていきたい。今回は、隣接士業務との関係について書く。
3 私は、今日、無料で、遺産分割協議書の内容を、印鑑を押す前にチェックするというサービスを提供すれば、そこから、金に結びつくような仕事が出来るのではないか、という気になった。明らかに不利な内容の遺産分割協議書に印を押してしまって、後で、無効にできないか、という相談を受けたことがあるからである。私は「遺産分割協議書 チェック」で検索してみた。検索エンジンは、Yahooである。
4 検索結果のうち上位に表示されるものの殆どが行政書士、司法書士、又は税理士のホームページである。「遺産分割協議書 チェック」で検索した結果、Yahoo検索の上位2頁に、弁護士のページはなかった。
5 ちなみに「遺産分割協議書 作成」で検索しても、出てくるのは、殆ど行政書士、司法書士又は税理士のホームページである。弁護士のホームページは、検索上位には、全く出てこない。
6 しかし、それら司法書士、行政書士又は税理士のページが、質が高いか、といわれれば、決してそうではない。一般的な遺産分割協議書の作成の手順の概説にとどまっているものも多いし、実務本に乗っている知識をそのままのせたようなページもある。士業でなくても、誰でも作れるようなページである。
7 おそらくは、弁護士が、時間をかけてやれば、もっと質も高く、充実したページが作れるのではないか、と思う。
8 そして、最近のグーグル及びYahooの検索で、上位に来るのは、グーグルから見て質の高いホームページであるとされる。どのようなページがグーグルから見て、質の高いページとされるのかよく分からないのであるが、おそらくは、専門家から見て質の高いページが、グーグルから見ても質の高いページとされる可能性は高いと思う。
9 つまり、特にそういったホームページを作成している隣接士業を非弁で告発せずとも、弁護士が気合を入れたホームページを作成すれば、そういった隣接業者のホームページは、ある程度駆逐できる、つまり、検索エンジンの下位に落とすことが可能ではないか、ということである。
10 隣接士業などより、弁護士の方が、頭がよく、優秀である。しかし、弁護士は、頭がよいがゆえにプライドが高い。よって、どうしても隣接士業との争いになると、弁護士のシマを荒らす隣接士業は許せない、非弁で告発するという発想になりがちである。しかし、いちいち告発するのは、やはりコストがかかりすぎる。私は、隣接士業と同じやり方、つまり検索結果で上位に来るホームページを作成するという方法で、隣接士業と競争しても、特に隣接士業に負けることはないのではないか、と思う。
11 そして、重要であるのが、多くの行政書士、司法書士が、遺産分割協議書作成の手順を教える内容のホームページを作成しているという事実である。隣接士業の人は、金になるからそのようなページを作っているのだと思う(遺産分割協議書作成のみでなく、そこから派生するような問題を処理するという形で、隣接士業の人は、結構な金を取っていると思う。)。つまり、隣接士業のページは、どのようなホームページが金になる可能性があるのか、教えてくれるのである。
12 私は、ホームページに限らず、行政書士、司法書士等隣接士業の人のビジネスを観察することは、法律家にとって、どのようなビジネスチャンスがあるか、教えてくれるという点では、弁護士にとって非常に有益と思う。金属探知機や、斥候のようなものである。隣接士業を観察して、ある分野やあるサービスが金になることが分かれば、隣接士業を駆逐してしまえばよいのであるから。