簡易裁判所の裁判官について書く。
業界の人間には、すでに公知の事実であるが、簡易裁判所の裁判官は、司法試験に合格していない(司法試験に合格した、若手の判示補も簡易裁判所の判示であったりするのであるが、実際には、殆ど簡易裁判所の事件を担当しない。)。彼らは、もともとは、裁判所書記官であり、一定年数以上、裁判所書記官として勤務した後、一定数裁判所書記官を務めた人間専用の試験を受け、裁判官になる。簡易裁判所では、担当する事件が、少額の事件に限定されているため、司法試験合格者以外でも、裁判官として、判断を下すことができるという建前が取られているのだと思う。しかし、少額の事件にも難しい事件はあり、事件が、簡裁判事の処理能力の限界を越えることはよくある。そのような時、簡易裁判所の判事が、原告及び被告を無理やりに和解させる、ということがある。私は、一度、簡易裁判所の事件で、この事件は、よく分からないので、和解して下さい、と明言されたことがあった。また、簡易裁判所の判決は、無茶苦茶なものがかなりの頻度であり、控訴審でひっくり返ることがおうおうにしてある。また、どのような事件であっても、判決を書きたくないが、ために、強引に和解させがちである。このように、簡易裁判所の判事は、本来であれば、裁判官になってはいけないレベルの人であり、およそ適正な審理は望めない。そこで、実務上、弁護士が無理筋の請求を付け加えて、地裁に訴えを提起するということもある。
本人訴訟を検討している人は、こういったことも考慮に入れるべきと思う。