弁護士として交渉する際、いかに相手の支払能力を読むかがひとつの重要なポイントとなる。
法人であれば、帝国データバンク等の資料などが参考になる。個人法人問わず、所有する不動産に関する情報は非常に重要になる(抵当の有無及び金額)。また、債務者と、面談し、その際得られる非常に細かい情報も参考になる。例えば、債務者が下の歯がない=歯を入れる金もない=本当に金がないということになる。つらつらと、払えない理由を言う多弁する場合には、払えるけど、お前に払う金はないということになる。家族に関する情報も重要となる。家族が資産家である場合、本人に変わって払ってくれることがあるからである。現在において、インターネット上の情報は非常に重要である。ネットを使って仕事をする弁護士は、訴訟の相手方の名前に関する情報や、場合によっては、相手方代理人に関する情報をグーグル等検索した経験が一度はあるように思う。たとえば、債権回収の仕事などで、相手方債務者がブログやツイッターなどをやっていたりすれば、回収は非常に楽になる。日々の何気ない日記の中に、金の動きに関するにおいが残るからである。そして、その匂いをかぎ分けるのが、我々弁護士の仕事である。