法律事務所の経営において、事務所をどこに構えるか、は、重要なポイントととなる。特に、事務所を裁判所の近くに構えるのか、それともその他の都市の中心部に構えるのか、が問題となることが多い。
 一般的には、弁護士は、法律事務所を、裁判所の近くに構える。裁判所に行くのに便利であるし、弁護士会館は、裁判所の近くにあることが多いからである(少なくとも、大阪、京都は、そうである。)。一方、裁判所は、一般的には、街の中心部、大阪で言えば梅田などとは、若干離れた場所に位置していることが多い。例えば、京都の裁判所は、丸田町にあるが、京都の中心街である四条とは、地下鉄で2駅離れている。
 したがって、裁判所の近くに事務所を構えた場合、街の中心から、若干離れた場所に、事務所を構えることとなり、利用者(依頼者)のアクセスの利便性には、若干かけることになる。そして、利用者のアクセスを第一に考えて(考えているのかは不明だが)か、街の中心部に、事務所を構える法律事務所も一定程度の割合である。大阪では、梅田駅近辺、京都では、四条か又は四条以南に事務所を構える事務所が存在している。
 利用者のアクセスを重視すれば、確かに、街の中心部に構えた方がよいし、売上も上げやすいであろう。もっとも、裁判所から事務所が離れていると、移動に本当に大変である。加えて、移動にタクシーなどを使う場合、タクシー代が半端のない金額となってしまう。
 私が現在考えているベストな方法は、梅田周辺に事務所を構えて、車で裁判所まで通うと言う方法である。実は、大阪弁護士会の地下には、駐車場があり、そこに駐車できるのである。経済的にも、毎月の駐車代のみであれば、それほどの負担にはならないであろう。