1 弁護士は、潜在的な需要がある。これを顕在化させれば、弁護士を増員しても食べて行ける、という意見がある。以下、潜在的需要論という。
2 潜在的需要論者の言う、弁護士に対する潜在的需要とは、具体的にどのようなものか分からない。しかし、弁護士として働く中で、弁護士に対する潜在的需要なるものは、確かに存在しているると感じる。もっとも、潜在的需要論者の言う潜在的需要と、私の感じている弁護士に対する潜在的需要が、一致するかは、疑問が付く。
3 私は、弁護士に対する潜在的需要とは、次のようなものであると考えている。
 ①  ネットの普及により、交通事故の被害者の意識が変わり、弁護士に
    依頼して裁判基準による賠償金の受け取りを希望する人が増えた。
 ②  労働者の権利意識の向上により、弁護士に頼んで残業代請求をする
   人が増えた。
4 上記①、②のような需要と、増員論者の言う潜在的重要とは、別ものではないだろうか。 潜在的需要云々を言う人たちは、弁護士を経済的苦境に立たせたいがゆえに、ありもしない潜在的需要云々を述べているに過ぎないという疑念がぬぐえない。