法科大学院進学を考えている人向けに、法科大学院に進学すべきかという点について記事を書く。結論からいえば、法科大学院には進学すべきでないということになる。例え司法試験に合格したとしても、確実に、人生の歩が、普通の人より5年は遅れるからである。 あなたがロース ...
交通事故訴訟②
修習生向けに、就職を避けた方がよい事務所について書く。 数年前、過払いばかりやっている事務所への就職は避けた方がよいと言われていた。私は、現在では、交通事故ばかりやっている事務所への就職を避けるべきと考える。これは、被害者の交通事故を扱う事務所も、損保の代 ...
弁護士に依頼する理由
なぜ、依頼者が、弁護士に依頼しようとするのか。法律事務所に来るクライアントには、①本当に困っているので何とかしてほしいというパターンもある。同時に②相手方に腹が立っているから、何とか相手方をやっつけて(?)ほしいというパターンもある。①及び②は、両立し ...
戦後レジームからの脱却ということ
1 政治ネタを一つ。2 安部首相の政策目標の一つに、戦後レジームの脱却というものがある。かかる戦後レジームの脱却という言葉の意味につき、政治的な文脈においては、安部総理の言う戦後レジームの脱却とは、日本国憲法を廃止し、再度憲法を作り直すことであることは間 ...
法律事務所のビジネスモデル②
一般的に過払い又は債務整理案件においては、事務員の仕事の割合が非常に大きくなってくる。ひどい事務所では、弁護士が依頼者と面談するのは最初だけで、後は、全て事務員が対応するところもあるようである。 このような対応がなぜ可能であるかといえば、過払いや破産案 ...
保険会社の不払いの問題について②
1 一度、私ではないが、知り合いの弁護士(以下、「A弁護士」という。)が担当している事件で、弁護士費用特約の支払いについて起こったトラブルを書く。伝聞になるが、内容の迫真性および衝撃の強さから、真実である蓋然性は高いものと考えられる。2 その案件は、 ...
救えないということ
経験年数を経るにつれ、皆弁護士としてすれはじめてくる。そして、弁護士がすれる最大の理由が、クライアントとの関係である。いわゆる救えないクライアントというのは、結構な割合でいる。 何回資料を持参するように指示をしても、数ヶ月、酷いときは半年も持参しない ...
インターネット上の表現と名誉毀損
1 インターネット上の表現と名誉毀損 最高裁第二小法廷平成24年3月23日判決判時2147号61頁2 判旨 「(1)ある記事の意味内容が他人の社会的評価を低下させるものであるかどうかは、一般の読者の普通の注意と読み方を基準として判断すべきものである(最高裁 ...
裁判官のレベル③
簡易裁判所の裁判官について書く。 業界の人間には、すでに公知の事実であるが、簡易裁判所の裁判官は、司法試験に合格していない(司法試験に合格した、若手の判示補も簡易裁判所の判示であったりするのであるが、実際には、殆ど簡易裁判所の事件を担当しない。)。彼らは、 ...
裁判官のレベル②
以前同じような 記事を書いた記憶があるが、裁判官にもレベルの差は歴然としてある。どの程度差があるかというと、例えばトップクラスの裁判官(調査官解説を書くような人達)と出世コースから明らかに外れた、弁護士からの評判も芳しくない裁判官とでは、幽々白書という漫画の ...
損保弁②
損保弁と損保会社の問題点について書く。 交通事故の被害者側の代理人として、訴訟活動を行っていると、和解の場面で、しばしば加害者側の代理人=損保弁が、保険会社は、裁判所の和解案に了承しているが、本人の了承が得られていない、と発言することがある。 しかし、例え今 ...
内閣官房法曹養成制度推進室検討結果とりまとめ案
多忙のため、更新ができませんでした。更新がないにもかかわらず、ブログを拝見してくれている人がいるのは、ありがたい。 政府の内閣官房法曹養成制度推進室が、検討結果とりまとめ案(以下、「取りまとめ案」という。)という形で、司法試験合格者につき最低でも ...
東京と大阪
1990年の終わりころ、私は高校生であった。高校生の頃、私は、東京での一人暮らしに憧れていたので、東京の大学に行きたかった。当時、東京に単身赴任をしていた父親の所によく行って、東京見物に行ったり(渋谷とか新宿の町並みを歩いただけであるが)、大学見学に行 ...
支払能力を読む
弁護士として交渉する際、いかに相手の支払能力を読むかがひとつの重要なポイントとなる。 法人であれば、帝国データバンク等の資料などが参考になる。個人法人問わず、所有する不動産に関する情報は非常に重要になる(抵当の有無及び金額)。また、債務者と、面談し、そ ...
大阪弁護士会について
大阪弁護士会についての批判を書く。 大阪弁護士会は、諸種の手続が非常に分かりづらい。新人弁護士時代の研修や、lacの登録など、何をどうすればよいか、本当に分からない。分からないので、電話して聞こうとする。しかし、どこに聞けばよいか、全く分からない。取り敢えず ...